
産後の臭いはいつまで続くの?

産後の臭いはホルモンのバランスの乱れが落ち着くまで
産後の臭いの原因としてデリケートゾーンの臭い、脇の臭い、頭皮の臭い、体臭やおならの臭いとありましたが、どれも「ホルモンのバランスの乱れ」が関係しています。
産後のホルモンバランスの乱れは産褥期(さんじょくき)と呼ばれる産後の体がもとに戻るまでの期間(6~8週間)に強く影響される事が多いです。
ひとりひとりの出産状況や体力、体質によって人それぞれですが、産後臭いの原因であるホルモンのバランスの乱れが落ち着くには半年から1年以上かかることもあるようです。
産後の臭いが長引くなら上手にケアする
ホルモンのバランスの乱れが落ち着くまでには、体調や体質によって人それぞれですが、半年から1年以上かかることもあるということであれば、必然的に産後の臭いも半年から1年以上は続くことになります。
もしあなたが、旦那さんや家族に迷惑をかけたくないと、誰にも相談できずに悩んでいるのであれば、時間がたつのをただ待っているだけでなく、積極的に自分からケアしていく方が得策だと言えます。
産後の臭いケアの基本は、やはり清潔に保つこと。産後はゆっくりと入浴する時間などもなくなってしまいますが、可能な限り清潔な状態を維持するべきです。
特に、デリケートゾーンは体のほかの部分にくらべ、意識していないと、しっかり洗えていない可能性が高いのです。
シャワーだけでは、なかなか臭いの原因を洗い流せていないですし、かといって、ごしごし洗ってしまうのもNG!デリケートな部分ですので、出来ればオーガニックで刺激が少ない、無添加のデリケートゾーン専用のソープを使って泡で優しく洗っていきましょう。
産後の臭いが気になる部分とは?
産後に自分の体臭が気になってしまい悩んでいるママさんは非常にたくさんいます。
今までは感じることがなかったニオイが自分の体からしてくれば、気になってしまうのは当然です。
また旦那さんや自分の家族にも臭いがしていないか気を使ってしまい、気疲れしてしまいます。
自分のことにあまり時間をかけることができない時期にそんなことがあると辛いですよね。
では、実際に産後の臭いの原因は何なのでしょう。産後の臭いの原因を知って対策していきましょう!
産後の臭いの原因1:デリケートゾーンの臭い
出産前までは何ともなかった人でも、赤ちゃんを産んでからデリケートゾーンが魚の腐ったようなニオイがしたというママもいます。
デリケートな部分なので異変を感じても、誰にも相談できずに一人で悩んでいるママが多いようです。
産後はホルモンバランスの変化や免疫力の低下によって、膣内が細菌に感染しやすい状態になり、おりものの分泌量が増えたことや病気などによるものが原因と考えられます。
産後の臭いの原因2:ワキの臭い
産後は体温の変化もあるので、汗をかきやすく雑菌が増えやすくなります。
特に母乳育児をしている人は乳腺が発達していることや、赤ちゃんがおっぱいを吸うことによりアポクリン腺が刺激されて「わきが」のようなにおいがでる事もあります。
アポクリン腺は脇・乳首・陰部・肛門周囲にあり、ワキガだけでなく、チチガやデリケートゾーンの臭いの原因にもなります。アポクリン腺から出る汗は細菌が好むためニオイの原因になってしまいます。
産後の臭いの原因3:頭皮の臭い
産後はホルモンバランスが乱れますが、ホルモンバランスが変化すると頭皮の状態も変化し、頭皮の臭いが強くなることがあります。
頭皮の臭いというのは多くの場合、皮脂分泌が過剰になることで生じます。皮脂が増えてしまうと、それをエサにする雑菌が繁殖したり、炎症を起こしたりといったトラブルも起きやすくニオイやフケなどに悩まされます。
睡眠不足や疲労、ストレスでホルモンバランスが乱れてしまい、皮脂が多く分泌されてしまうこともあります。
産後の臭いの原因4:体臭やおならの臭い
体臭の原因は汗と言われます。
出産後、ママの体が妊娠前の状態に戻るまでの間を「産褥期(さんじょくき)」と呼びますが、そんな産褥期に起こりやすい変化のひとつが「汗の量」で「産褥(さんじょく)期多汗」と呼ばれています。
「産褥期多汗」という症状は、ホルモンのバランスの乱れによって起こるもので、あまり心配する必要はありませんが、汗から雑菌を繁殖させないためには、こまめに汗を拭いたり流したりすることが大切です。
おならの臭いは腸内環境の悪化が原因と考えられます。産後のホルモンバランスの乱れやストレスが関係しているといわれます。水分不足で便秘気味になり、おならのにおいが強くなることもあります。
産後の臭いを解消し清潔を保つおすすめボディソープ&クリーム
産後のデリケートゾーンの臭いの原因と改善方法を詳しく解説

産後デリケートゾーンの臭いの原因はおりものってほんと?
出産によりホルモンバランスが崩れ、膣内環境が変化し、自浄作用が低下すると膣内が炎症を起こしやすくなり、それが原因で細菌性膣炎になってしまうという悪循環に陥ってしまう場合もあるため、出産前よりおりもののにおいがきつくなることもあります。
細菌性膣炎とは
悪露(おろ)とは?
悪露(※血性のおりもの)とは、産後に子宮や産道が妊娠前の状態に戻るときに排出される分泌物の総称のことで、胎盤、卵膜、子宮内膜、血液、リンパ液、その他の組織などが含まれて血が混じっていて赤っぽく、生理の出血によく似ています。
悪露は、血液が混じった体内の分泌物なので経血のように血生臭さが鼻につきます。
産後におりものの量が増える原因とは?
産後におりものの量が増える原因は、
- 膣内に菌が侵入しないように酸性を保つおりものを増やして体を守る(自浄作用)
- 慣れない育児や家事の疲れなどのストレス
によるものと考えられます。
おりものの量が増えることもデリケートゾーンの臭いの一因になっています。
悪露(おろ)はいつまで続くの?
一般的には、血液を多く含んだ悪露は産後1週間ほど続くと言われ、1カ月もすると、子宮も妊娠前の状態まで回復するので悪露もほとんどなくなります。
産後に1ヶ月検診がありますので、そのあたりを目安になります。ただ個人差がありますので、1ヶ月たたないうちに出なくなる人もいれば2ヶ月近く続く人もいます。
- 三カ月以上経っても悪露が続く
- 大きな塊が出た
- 悪臭がする
- 鮮血が続く
- 3日ほどで悪露が止まった
- 下腹部に強い痛みが伴う
ポイント悪露は、出産後の子宮の回復に大切なことなので心配することはありませんが、臭いが気になるようであれば、できるだけデリケートゾーンを清潔に保つように、赤ちゃんにも使えるデリケートゾーン用のボディーソープで洗ったり、こまめに産褥パッドを取り換えるなどして臭い対策をしておきましょう。
産後のおりものの臭いから考えられる病気
産後おりものの「臭いが気になる」「臭いが強くなっている」という場合は、何かしらの原因で雑菌が過剰に繁殖している可能性があります。
慣れない子育ての疲労やストレス、睡眠不足、風邪、体調不良などが原因で、抵抗力や、膣が自らきれいな状態を保つ『自浄作用』が低下していると、菌が繁殖しやすくなります。
繁殖した菌をそのまま放っておくと、病気になってしまう可能性もあるのです。
ここでは、産後のおりものの臭いから考えられる病気を紹介していきます。
クラミジア頸管炎
感染から1~3週間でクラミジアの菌は性器から子宮頸管に感染し炎症が起こってきます。
ただ、全く症状が出ないことも多いのですが、水っぽいおりものが増える、鼻につく匂い(おりものが濃くなる)、陰部のかゆみ、不正出血(月経以外の出血のこと)、下腹部の痛み、排尿時の痛み、性交時の痛みや出血などが出ることがあります。
初めは子宮頸管に感染しますが、治療しないでいると、子宮内膜⇒卵管へと徐々に奥のほうに感染が進みます。とくに卵管に感染が届くと卵管が細くなったり、詰まったりして不妊の原因にもなりますし、妊娠中に発病するとチュッ讃辞に赤ちゃんに感染してしまうこともあり注意が必要です。
一般的な治療法としては、病院で抗生物質を投与され、1週間~2週間程度で症状は治まります。
カンジダ膣炎
カンジダ菌(カビの一種)は、もともと人間の体の中にいる常在菌で、普段は何の害もありませんが、産後で抵抗力が弱まっていると異常増殖して、性器周辺に炎症やかゆみなどの諸症状をきたす病気を発症します。
カンジダ膣炎は、臭いは無いのですが、白く濁り、豆腐かすやカッテージチーズの様にぽろぽろした状態のおりものが大量に出るのが特徴で、非常に強い外陰部のかゆみや灼熱感が症状として現れます。
カンジタ菌は、湿気を好みますので、乾燥で繁殖を防止していきましょう。
産褥シートなどをマメに交換する、シャワー後には、デリケートゾーンをよく乾燥させる、通気性の良い下着をつけるなどの対策が必要です。
膣トリコモナス
膣トリコモナスは、トリコモナス原虫という目に見えないほど小さな原虫が膣内に入り込み炎症を起こす病気ですが、症状として、特に分かりやすく現れるのが、おりものの異常です。
腐ったような生臭い臭いで泡状の褐色または黄緑色、白く濁ったおりものが大量に出るのが特徴で、非常に強い外陰部のかゆみや排尿障害が症状として現れます。
病院でフラジールという内服薬を処方され、10日間程度服用することで回復が期待されます。
産後のおりものの臭いを消す6つの改善方法

デリケートゾーン専用ボディーソープを使う
頭にはシャンプー、歯には歯磨き粉、顔には洗顔用ソープなど、洗う箇所によってソープが分かれているように、デリケートゾーンにもデリケートゾーン専用のソープというものがあります。
洗浄力が強い通常のボディーソープで必要以上に洗い流してしまうと、逆に雑菌が繁殖してしまうため、出来ればクリアネオのような、オーガニックで刺激が少ない、無添加のデリケートゾーン専用のボディーソープを選ぶことをお勧めします。
デリケートゾーン専用のボディーソープには消臭できる有効成分や保湿成分がしっかりと配合されていて、洗い過ぎによる炎症や黒ずみも抑えてくれるので、肌への負担を軽減してくれる効果も期待できます。
デリケートゾーンの洗いすぎに注意
デリケートゾーンの皮膚はとてもデリケートなのでゴシゴシ洗ってしまったり、頻繁に洗ってしまったりすると、すぐにダメージを受けてしまいます。
臭いが気になるからと言って、デリケートゾーンの洗いすぎは、デリケートゾーンに炎症を起こしてトラブルが発生したり、皮膚を守っている常在菌を洗い流してしまい、臭いの原因になる雑菌を繁殖させて、余計に臭いを強めてしまう恐れがあります。
また、アルカリ性で洗浄力が強い一般的な石鹸やボディソープは刺激も強いので、デリケートゾーンが乾燥しやすくなり一層臭う重大な原因にもなります。
乾燥すると皮膚を潤そうと洗った後に皮脂や汗を分泌し始め、その余計な皮脂や汗は、雑菌のエサとなり、雑菌がエサを分解し臭いを発生させながら増殖します。
その時の臭いがデリケートゾーンの臭いになってしまいます。
デリケートゾーンを洗う場合は、石鹸やボディソープは使わずに、デリケートゾーン専用のソープをよく泡立て、前から後ろに向かってやさしく洗うようにしましょう。
>>産後の「臭い」を抑えるデリケートゾーン専用のボディソープ&クリームをチェックする
おりものシートをこまめに変える
産後の臭いケアのために、おりものシートを使う場合は、長時間で同じもの使用するのは避け、2~3時間に一度は交換するようにしてください。
また、交換する時の数回に1回は、デリケートゾーンでも使えるウエットティッシュや赤ちゃんのおしりふきでポンポンと優しく拭くと清潔度がぐんと増します。
おりものシートですが、日常的に使っていると、デリケートゾーンの通気性が悪くなってむれてしまうので、悪露が少なくなってきたら、普通の普通の生理用ナプキンを使うようにしてください。
食生活を見直す
産後は今まで我慢していた分、糖分や脂肪分の多い物など、好きなものばかりを食べたり、子育てに追われて食事がままならず、栄養バランスが偏ってしまうママもたくさんいます。
その状態が続くと老廃物が体内に蓄積されてしまい、臭いの強い汗が出たり、皮脂が詰まる原因となるので注意しましょう。
控えたほうがいい食べ物
- コーヒーや栄養ドリンクなどカフェインが多い飲み物
- 辛い料理
- お茶
- ヨーグルト
- お酒
- トマト・みかんなどの酸っぱい果物やジュース
- 砂糖が入った甘いお菓子
インナーや衣類の素材を変える
出産後は「妊娠前の体型に戻したい」と考えているママが多く、「産後ガードル」を選ぶ方が多いですが、ただでさえ沢山の汗をかく産後は、毎日着けていてもストレスを感じないのはもちろん、気温が高い時期でも快適に過ごせるように、通気性がよいものを選ぶようにしましょう。
産後のママの皮膚は敏感になっていますので、通気性が悪いと、ムレやかゆみ、臭いに繋がります。
水分を取り老廃物を出す
体に溜まった老廃物が原因で体臭などにつながっていることも十分に考えられます。
糖分が含まれていない、水や麦茶、ハーブティを積極的に摂り、老廃物を体外に排出していきましょう。
膣内洗浄
デリケートゾーン専用のソープを使ったとしても、膣の中まで洗浄することはやめましょう。
膣にはトラブルを起こす菌と膣内環境を良い状態に守ってくれる常在菌があります。※自浄作用(じじょうさよう)
膣の中まで洗うことで自浄作用の効果が薄まって、悪玉菌が繁殖して臭いや痒みが発生してしまうので注意が必要です。
どうしても膣内を洗い、清潔にしたい場合には、膣内専用の洗浄剤を使いましょう。
まとめ
産後臭いの大きな原因であるホルモンバランスの乱れが落ち着くには半年から1年以上かかる場合もありますので、それまでただ待っているだけでなく、自分から積極的にケアし、清潔を保つことで産後の臭いが抑えられるのです。
ホルモンバランスの乱れが落ち着き臭いが気にならなくなるまでは、デリケートゾーン専用のボディーソープやデリケートゾーン専用のクリームなどでしっかりと対策していきましょう。
>>産後の臭いを今すぐ解消したいママのためのデリケートゾーン専用ボディソープ&クリーム